【ビーズの基本】これだけあれば大丈夫!丸ヤットコ・平ヤットコ・ニッパーについて

初めてビーズでアクセサリーを作りたいと思ったとき、手芸屋やビーズ専門店で便利な道具はいっぱい種類が出ているけれど、何から用意したらいいんだろうと思いませんでしたか?基本の工具3点セットを紹介します。

ビーズの道具ニッパー丸ヤットコ平ヤットコ解説

ビーズに挑戦したいとき、お試しでやってみたいとき、最低限これだけあればいい!

ビーズや金属パーツを繋ぐのに、金属を曲げたり切ったりするための工具を使います。

右が平ヤットコ、左がニッパー、上が丸ヤットコ。この3つがあると便利です。

3本もいるの?ペンチでいいんじゃない?と思われるかもしれませんが(私は最初そう思いました・笑)、それぞれの特徴と使い方はこちらです。

 

平ヤットコ

平ヤットコ ビーズの道具

先端の挟む部分が平たくなっているヤットコです。細かい金属パーツをはさんで固定が出来ます。

丸カンやボールチップを開けたり閉じたり、他のヤットコと合わせて2本両手で持って、金属パーツを曲げるときに押さえるようにして使います。

 

ペンチとの違い

丸ヤットコ平ヤットコニッパーとペンチの違い

上の写真はペンチです。金属をはさんで加工する工具といえば、平ヤットコや丸ヤットコはペンチと似ていますが、ペンチは大抵はさむ面がぎざぎざになっており、先端もヤットコより太いです。

ペンチでビーズ細工用の金属パーツを曲げられますし代用可能ですが、比較的柔らかい金属パーツや繊細なビーズは、このぎざぎざ加工のところで表面が傷がついてしまうことがあるので注意が必要です。

 

平ヤットコの使い方

丸カンの開閉

丸カンをヤットコ2本で開けているところです。

平ヤットコ2本使いを推奨されていることもありますが、ビーズ工具3セットの平ヤットコ1本と丸ヤットコ1本でじゅうぶん作業できます。

丸カンは横に力を入れて開くと円が歪んでしまうので、手首を使って前後にずらすように開けると、少しの力で開けられますし、もとの綺麗な円に戻しやすいです。

扱うカンが小さくなるほど先端の細い工具が必要になります。

 

ニッパー

ニッパー ビーズの道具

先端が刀になっていて、ハサミのように、はさんだところで切断します。

ワイヤー・チェーン・9ピンやTピン、太いテグスなどを切るのに使います。

ペンチには先端部分のはさむ用途の他に、腹部分に切断できる部分があるので代用可能ですが、ミリ単位で切断したいときは、切る位置がうまく定まらないことがありました。道具の先端で切れるニッパーがあれば目視した位置で確実に切断できるので作業は簡単です。

だいたい丸ヤットコ・平ヤットコと一緒にビースの入門セットには入っいるので、ばらばらで購入するより最初にあったほうが便利だと思います。

 

プラモデル用のニッパーについて

ちなみに、ミニ四駆やガンプラ、模型など、プラモデルを作る男性陣なら持っているかもしれない薄刃ニッパーというものもあります。

タミヤ製ニッパー

先端がかなり薄く、切る部分も眉毛用ハサミや糸切りハサミのように小さく小回りの効くニッパーです。上の写真はタミヤのもの。

細かい作業には便利ですが、本来はプラスチック模型の繋がっている大きなワクやビラビラしている余計なバリを切る(ゲートカット)専用なので、金属を切断することはあまり想定されていないようです。

これで太くて固い金属を切ってしまうと、繊細な刃の切れ味やかみ合わせの部分が痛んでしまいます。プラモデル用のニッパーは、ビーズ用途には使わないうほうが賢明です。

 

ニッパーの使い方

ニッパーで金属を切る ビーズ細工の基本解説

ビーズに通した金属パーツを切るところです。本来はパールビーズを反対側の手で支えています。

ニッパーで挟んだところがそのまま切り取られるので、つまんだ位置を確認したら、グリップをもう一段階強く握ると切断できます。

細かいパーツは切った拍子にパチン!と周囲に飛び散ってしまうことがあるので、慣れないうちはビニール袋の中や箱の上でゆっくり切るといいと思います。

 

丸ヤットコ

丸ヤットコ ビーズの道具

平ヤットコと違うのが、こちらは先端が丸くなっています。

はさんで固定する働きに加えて、9ピンやTピンの先を丸める作業に使います。ビーズ細工ならではの作業に特化した工具です。

 

丸ヤットコで金属パーツは作られる

9ピンTピンを曲げる

左が9ピン、右がTピンです。ビーズ部品を取り扱うお店ではこのような形で金属パーツが売られています。

お好みのビーズをそれぞれ直線の部分に通した後、余った金属を少し切ります。

丸ヤットコの先端に巻き付けるよう曲げると、他のパーツと繋げられるような丸いフックができあがります。

9ピンは、あらかじめ丸い部分が1個できていて、数字の「9」の形に似ています。

ビーズを通して丸ヤットコで反対側を丸めると、両側が繋げられるようになります。

Tピンは、片方がビーズが抜け落ちないように押さえる釘の頭のような形状をしています。横から見るとアルファベットの「T」の形です。

ビーズを通すと釘の頭部分は目立たなくなり、丸ヤットコで反対側を丸めると、1カ所でぶら下げて繋げられるようになります。

この丸い部分が、理想の位置とサイズで作れるかがビーズ細工の要となります。さすがにこの作業だけはペンチや平ヤットコでは代用できませんでした。

丸ヤットコの使い方

それでは丸ヤットコを使って丸いフック部分の作り方です。

ビーズを通したところの根元を90度直角に曲げます。ここがスタート位置になるのできっちりと。

根元から5~8mmを残して切断します。この残した長さが作りたい円の円周の長さになります。

金属を切るときは上記のニッパーを使います。

ニッパーで金属を切る ビーズ細工の基本解説

丸ヤットコで切った金属の先端を挟み、手首を使ってゆっくりヤットコに巻き付けます。

丸ヤットコ使い方解説

丸ヤットコは先端が細く、根元に向かって円錐型に広がって太くなっています。

先端に近いところで巻きつけると小さい円に、根元に近いところで巻きつけると長く大きい円になります。

撮影のため丸ヤットコを左手で持っていますが、私は右利きです。

利き手でないほう(左手)でビーズを押さえ持ち、利き手(右手)のニッパーで金属をカットしたら、ニッパーを丸ヤットコに持ち替えて巻き付ける・・・という動作がスムーズだと思います。

丸ヤットコ使い方解説2

巻き終わったところです。今度は横に挟んで、作った丸い輪を平らにならします。これでビーズパーツの完成です!

丸カン、9ピン、Tピンなど、ビーズの金属パーツについての解説はこちらでまとめています↓
【ビーズの基本】丸カン・9ピン・Tピン…つなぐ金具の種類と使い方・代用品

皆様の手作りの参考になれば幸いです!

ブログランキング参加しています↓
人気ブログランキングバナー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください