【無料型紙】手作りプリーツ布マスクの作り方(プリーツ3段)
綿ブロードとダブルガーゼでプリーツタイプの布マスクを作りました。マスクのプリーツは、見えない花粉やホコリ・菌などがたまらないように、表のひだが下向きになるように作っています。
使い捨てマスク不足の時に作っていたものです。
今ではお洒落な柄の布マスクも広まってきて、手作り好きの1人としては嬉しいかぎりです。
職場の使い捨てサージカルマスクとは別に、通勤時に布マスクを付け替えて使っていました。
表に白い無地の綿、裏は藤色のダブルガーゼで作っています。(写真は上が表側で、下が裏側です)
白無地のガーゼが品薄で手に入らなかった時期に作ったのもありますが、実際に繰り返し洗って使ってみると、裏のガーゼに色やプリント柄を使うメリットがいくつもあったのが嬉しい発見でした。
布マスクの裏に、色やプリント柄のガーゼ生地を使ったメリット5つ
①表と裏が一目で分かりやすく装着しやすい
②内側に、口紅やリップクリームなどがうっかり付着しても色や模様で目立ちにくい
③外側が真面目な白や無地でも、内側の生地で見えないお洒落が出来て、テンションが少し上がる
④規則が厳しめな職場や学校でも着用ができそう(良識の範囲内)
⑤生地に普段なら大人用にチョイスしないような、可愛すぎる小児向けプリント柄やおもしろ派手柄も使えて冒険できる
手作りプリーツ布マスクの作り方(プリーツ3段)
型紙
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sorairo-sewing pleatsmask3
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材料
表布 綿ブロード生地 白 ・・・縦24cm×横22cm
裏布 ダブルガーゼ生地 藤色 ・・・縦18cm×横18cm
マスク用ゴム 約40~50cm 1本 (片耳約20~25cm使用×2本分)
ブロード生地は、ワイシャツなどに使われる、細かい平織りの生地です。
つるっとした肌触りが汚れがつきにくく、扱いやすくてマスクにもいいかなぁと思いました。
裏はダブルガーゼです。ガーゼ生地は洗濯したときにとくに縮みやすく歪んでしまうので、生地は裁断する前に水通し(水洗いして伸ばしてアイロン)してから制作してください。
しっかり作りたい方は、表も裏もガーゼ生地で作ると厚くなりフィルター効果が高まります。
少しの布で効率よく作りたい場合や、生地を購入して作る場合は、こちらの並べ方と生地幅を参考にしてみてください。
作り方
生地に型紙を写す
白のブロード生地です。耳のところはそのまま縫いしろに活用しています。サイド用の小さい布には縫いしろはありません。
マスク本体用の布のPDF型紙にあるような、折りたたみの山折り谷折り線のガイドはこの時点では記入していません。
縫ってからあとでたたむときに、簡単に印をつければ大丈夫です。
藤色のダブルガーゼ生地です。こちらも耳のところはそのまま縫いしろに活用しています。
合わせて縫う
ガーゼは縫うときによれやすいので、私は細かくマチ針を刺してしまいます。
形がしっかりしている綿の生地を下側に、ガーゼ生地を上側にしてミシンに乗せて縫います。
四角の上と下の辺を縫います。
カドに来たら、生地の端まではみ出るくらいにミシンをかけるとアイロンや後の作業が楽になります。
縫い代を1cmと多めにとっているのですが、色や厚さの薄い生地では、表に縫いしろを折ったところが透けて見えてしまうことがあります。
表にひっくり返したときに見栄えが多少綺麗になるかなぁと、縫い目から3mmくらいで短めに真っすぐカットし直しました。
アイロンをかける
ひっくり返す前に、縫った線に合わせてアイロンをかけます。
手間ですが、こまめなアイロンがけが綺麗に仕上がるポイントです。
このとき、表布(ここでは白)を下にして、裏布側(藤色)に縫い目ごと1mmくらい多めに折ってアイロンするのがコツです。
こうすると、ひっくり返したときにマスクの表側から裏側の生地が見えにくく、はみ出なくなります。
裏が華やかな色のマスクなので重要ポイントです・笑。
ひっくり返す
両サイドの縫っていないところから生地を表にひっくり返します。
先ほど縫ったところは、このように表布が裏布より1mmくらいでっぱった状態で折れるので、裏布は表からは見えなくなっています。
もう一度アイロンをかけます。きれいな四角形に整えます。
このあと、形をしっかりさせたいので上下の辺の端をミシンで上から縫って押さえます(コバステッチ)。
プリーツを折りたたむ
チャコペンで、折りたたむラインに印を付けます。
時間が経ったり水で消えるタイプのインクのペンを使用しています。
私は裏布側から印を付けていますが、表側からでもどちらでもやりやすいほうで大丈夫です。
簡単な印の付け方は、左右両方の縦の型紙線に、折るところ・合わせる高さに点だけちょんちょんと打ちます。
裏布側から印を付ける場合は、上から2cmのところに点を打ち、2cm間隔で計6カ所点を打っていきます。
上から3cmのところをつまんで山折りにします。これがプリーツの表側の1段目になります。
続いて1cm下を今度は谷折りにします。
私と同様に裏側から2cm間隔で印を付けた場合は、1番上の点に、1つ下の上から2番目の点を、下の点の生地をつまんで上の生地に合わせるように持ち上げて重ねると簡単にプリーツができます。
同様に、上から3番目の点には4番目の点、5番目の点には6番目の点を重ねます。
型紙の線に合わせて順々に山折り・谷折りをしていきます。折ったところは両サイドをまち針で固定します。
上の写真が表側から見た状態、下の写真が裏側から見た状態です。
プリーツの幅や折った山が並行でないと、見た目が少し残念になってしまうので、この段階で幅を定規を当ててもう一度確認しています。
上からミシンで縫って、作ったプリーツを仮留めします。もちろん手縫いでも大丈夫です。
ゴムを通す両サイドを作る
プリーツが出来た段階で、両端を裏布側に折り曲げて縫えばすぐ完成でもいいのです。
しかし、プリーツで3重になっている生地が、折り曲げると6重になり、とくにダブルガーゼなど厚い生地を使っていたりすると、家庭用ミシンでは縫えなくなってしまう場合があります。(手縫いでまつる方法もあります。)
家庭用ミシン向きの、両サイドを薄い生地でくるむ作り方を紹介します。よりかっちりとした印象の仕上がりになります。
両サイドの生地だけを違うプリント生地などに変えても、アクセントで素敵です。
マスクの表側からサイドの布を、表を下に向けて端から1cmの位置に乗せます。写真の縦の紫の線を縫っていきます。
先ほどのプリーツを仮縫いした縫い目よりも内側を縫うようにします。まち針で位置を固定します。
上下1cmを裏側に折り曲げて、これも固定します。
縫うと写真のようになります。上下を折り曲げたところもしっかり縫えるように、端まできっちりミシンをかけています。
サイドの布を右に広げ、表側にするとこのように縫ったところが隠れます。反対側も同じように作ります。
両端が縫えたら、ひっくり返してアイロンをかけます。
マスクの裏側から、サイドの布の上下の折り返した1cmのところを、少し斜め内側に(1~2mm・写真はちょっとオーバーめです)折ります。
こうすると、ゴムを通す口が縫いやすく、表からはみ出て見えにくく、マスク用ゴムも通しやすくなります。
端を3つ折りにして、マスク本体の縫いしろが隠れるようにサイドの布でくるんでいきます。
表側のサイド布より、1mmくらい長めになるように折ってアイロンで押さえます。
長めに折ることで、表側から縫うときに縫い目が落ちにくくなります。
マスクの表側から、本体とサイドの生地の間ぎりぎりを縫っていきます(落としミシン)。
こうすると縫い目が目立たなくなり、マスクのゴムを通す幅にも少し余裕が出ます。
写真上が裏から、写真下が表から見た仕上がりです。ゴムを通すところが作れました。
あまりぎりぎりが縫えず、落としミシンあまり得意ではありません・笑。
ゴムを通す
両サイドにマスク用ゴムをゴム通しを使って通します。軽く結わえて使うかたの耳にかけてみて、長さを調節してください。
よかったらぎゅっと引っ張ってしっかり結びます。ゴムの結び目は、生地の中に隠すとすっきりします。
完成
完成です!
表側は全て白無地ですが、裏布を藤色以外に、灰色のものや、ひよこ柄のものも作ってみました。
当初は自分用だけにと思っていましたが、私以外にもひよこ柄がいちばんの好評でした。
大人でも可愛いものはみんなやっぱり好きだし、楽しくなっていいですね。
アレンジ
生地の色を変えて作ってみました。耳のゴムは生地の色に合わせて髪用のゴム紐を使用しています。
デザイン的にはメンズ用にも使えそうかなと気に入っていたのですが、自分で実際に使ってみたところ、細すぎるゴム紐は長時間着用していると耳が痛くなってしまうことがあって、あとで普通の太さ(3~4mm幅)の黒いマスク用ゴムに付け替えることなってしまいました。
それだけちょっと失敗です。未使用の綺麗な状態の写真ということでご了承ください。
最近は手作りマスクの需要からか、黒やカラーのマスク用の紐も手芸店や通販で見かけるようになりました。
追記
この投稿のあとに作成したマスク型紙のリンクです。
プリーツマスク 4段バージョン(ノーズワイヤー入り・フィット感重視)の作り方はこちら↓
【無料型紙】手作りプリーツ布マスクの作り方(プリーツ4段・ノーズワイヤー入り)
立体マスクの作り方はこちら↓
【無料型紙】上下どちらでも使える!シンプルな立体マスクの作り方
皆様の手作りの参考になれば幸いです!
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