【無料型紙】上下どちらでも使える!シンプルな立体マスクの作り方
立体布マスクの型紙と作り方の紹介です。私は市販の立体マスクを付けるとき上下を迷うことが多かったので、いっそ鼻側も顎側も同じカーブにして、上下どちらでもフィットする形に作ってみました。
手作り立体布マスクの作り方
鼻と顎にフィットするように曲線で縫う箇所が少しだけありますが、曲線が難しかったり時間短縮でサクサク縫いたい方は直線でも仕上げられるようになっています。PDF型紙の点線ラインを参考に作ってみてください。
プリーツマスク 3段バージョン(簡単・量産用)はこちら↓
【無料型紙】手作りプリーツ布マスクの作り方(プリーツ3段)
プリーツマスク 4段バージョン(ノーズワイヤー入り・フィット感重視)はこちら↓
【無料型紙】手作りプリーツ布マスクの作り方(プリーツ4段・ノーズワイヤー入り)
型紙
PDF実物大型紙のダウンロードはこちら↓
sorairo-sewing symmetricfabricmask
1枚の布で作るverの型紙と、2枚の生地を繋いで作るverの型紙との2種類が載っています。
鼻から顎のラインの曲線部分が微妙に滑らかになるくらいでの違いであとは同じ作りになっています。
プリンターの印刷設定は「拡大/縮小」を「実際のサイズで印刷」にしてご利用ください。
サイズの補正について
立体タイプのマスクのサイズ選びって、顔の大きさだけじゃなく鼻と顎までの位置や高さも影響するので、十人十色で難しいと思います。
市販の立体マスクや型紙でも、大人用・子供用、男性用・女性用、S・M・L・・・当てはまるサイズを選んでも、微妙に大きかったり小さかったり、ゆるかったりきつかったりが多いみたいです。
まずは1個試しに作って実際につけ心地を確かめて、それから量産に入るかかもう一度手直しするのを強く推奨します。
このサイトの立体マスクのPDF型紙は、ワンサイズで作っています。
型紙の真ん中に水平に点線がひいてあるので、その線から上下に水平に縮めたり伸ばしたりすることで鼻と顎までの長さが調整できます。
型紙を折り曲げたり紙を付け足して、紙の段階で一度、ご利用されるかたの顔に当ててみると確実です。
写真左が中央を折りたたんで1cm縮めて補正したもの、写真右は中央を切って紙を付け足し、1cm長く補正したものです。
鼻から耳までの横の長さは、試作段階では大人用ならだいたいゴムの長さで調節できると思われました。
子供さん用などで横の布が余りすぎる場合は、ゴム通しの内側に折り曲げる部分を大きめにとると左右で数cm縮みます。
材料
・表布 綿プリント生地 水色の花柄 ・・・16縦cm×横24~27cm
・裏布 混麻 無地水色 ・・・縦16cm×横24~27cm
・マスク用ゴム 約40~50cm 1本 (片耳約20~25cm使用×2本分)
白いマスクが充実してきたので、表布はまた花柄で作ってみました。裏布は夏に涼しいかなと麻素材です。
冬の時期は裏はダブルガーゼで作っていました。ガーゼ生地は洗濯したときにとくに縮みやすく歪んでしまうので、裁断する前に水通し(水洗いして伸ばしてアイロン)してから制作してください。
しっかり作りたい方は、表も裏もガーゼ生地で作ると厚くなりフィルター効果が高まります。
作り方
生地に型紙を写す
立体布マスクは作りは簡単なのですが、生地をチョウチョみたいな形に使うので、端切れがプリーツタイプより多く出てしまうのが悩みどころです。
型紙はポピュラーな2枚の扇形を向かい合わせにしてはぎ合わせるパターンと、中央を「わ」にして1枚の生地で作るパターンの2種類があるので、使用する生地の大きさや柄に合わせて使い分けていただけたら幸いです。
私は生地の柄や垂直水平を合わせるのが面倒になってしまう性分なので、もっぱら写真のように中央を「わ」にするパターンで作っています。
麻の生地は耳のところをそのまま縫い代に利用しています。
左右を合わせて縫う
生地の表を内側に合わせて、マスクの鼻から顎になる縦の曲線を縫っていきます。
中央が「わ」になっているパターンは繋がっていない両端を繋げます。
短い距離のカーブなので、「直線で縫いたい場合はこの点線で縫う」を使ってもだいたい同じように作れます。
立体部分を綺麗に仕上げるには
縫い終わったところです。
鼻から顎にかけてのラインは、ぬいしろの布がもたついていると表にひっくり返したときにちょっと残念になってしまうので、ぬいしろのところをハサミで3~5mm間隔で細かく三角形に切れ込みをいれておきます。
(フィルターポケットを作る場合)裏布の両脇を縫う
手作り布マスクに、不織布やガーゼをさらに挟んで入れる使い方をしたい方は、フィルターを入れるポケットも作れます。
裏布の両脇を、できあがりのラインに合わせて縫い代を三つ折りにします。
三つ折りにしたところを上からミシンをかけて押さえます。ここがフィルターを入れるポケットの口になります。
両脇を縫うとこんな感じになります。
表と裏を合わせて縫う
表布と裏布を、生地の表を内側に合わせて縫います。
鼻から顎のラインの縫い目を先にまち針などできっちり合わせておくといいです。
縫い終わるとこんな感じです。
鼻から顎のラインの縫い代は、左右に割って開くと綺麗に仕上がります。既製品では表に返してからさらに上からミシンをかけて縫い代を押さえている丁寧な作例も多いですね。
できるだけ時短したいかたは、写真のように表布と裏布の縫いしろがが互い違いになるように倒して縫うという手段もあります。この方法でもあまり表には縫いしろ部分が響きませんでした。
ミシンで縫った線に合わせてアイロンをかけます。表布(花柄)を下にして、裏布(水色)側に縫いしろを倒します。
縫った線を1mmくらい多めに裏布側に倒して折り癖をつけると、表にひっくり返したときに、裏布が表側に見えることがなくなります。
ゴムを通す用にはみ出ている両脇の表布と、フィルターポケットを作った部位の境目はくびれているので、表布に切れ込みを入れてミシンで縫った線まできっちり折ります。
ひっくり返す
表にひっくり返してまたアイロンをかけます。
上側と下側に端から2~3mmくらいのところにミシンをかけると、形が安定します。(コバステッチ)
折り曲げたゴム通しの部分まで続けて縫って処理します。
ゴムを通す両サイドを作る
マスク両脇のゴムを通す部分を作ります。
フィルターポケットの入り口のところまで縫い代を三つ折りにして、アイロンで押さえます。
三つ折りにしたところです。
ここにゴムを通すので、ゴム通しとゴムの太さを考慮して折り幅は調節してください。
縫い終わったところです。フィルターポケットもこんな感じで開いて両サイドから出し入れ出来ます。
立体マスクは鼻から顎のラインが曲線なので、アイロンをかけるときも2つ折りのほうが綺麗に仕上がります。
あとはゴム紐を通したらできあがりです。
フィルターポケットを作らない場合の両サイドの縫い方
フィルターポケットを省略する場合は、裏布の両脇は縫わずに、表布と裏布を縫い合わせてひっくり返します。
写真は試作で作ったフィルターポケットなしのマスクです。表布は綿の白ストライプ(ワイシャツ生地のリメイク)、裏布はダブルガーゼのひよこ柄で作っています。
同様に両脇を3つ折りにします。
裏布の端に被さるように3つめを折り、ミシンで縫って表布と裏布をいちどに押さえます。
縫い終わるとこんな感じです。あとはゴム紐を通せばできあがりです。
ゴム紐の通し方・ゴムの代用品の使用感については、こちらにまとめました↓
【手芸の基本】手作りマスクのゴムの付け方・代用品
完成
完成です!テンション上がる花柄です。
感染予防よりエチケットになりつつある布マスクですが、ファッションに合わせていろいろ使っていただけたらいいなぁ。
皆様の手作りの参考になれば幸いです!
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