【無料型紙】布2枚で作る基本のバネポーチ・巾着ポーチの作り方 バネ口金(くちがね)の使い方
12cm口金のバネポーチを作りました。キャンディや常備薬などを持ち歩けるミニサイズです。一見難しく見えますが、直線縫いでバネ口金をあとからつけるだけなので、初心者さんでも手縫いでも大丈夫。同じ行程で巾着も作れます。
布2枚で作る基本のバネポーチの作り方
そもそもバネポーチとは
バネポーチは、両脇から力を加えると生地の中に入れたバネ金具が曲がることで袋の口が開きます。ぱくぱくポーチとも呼ばれています。
ファスナーやボタンで開閉するよりワンアクションで簡単に開き、手を離すと自然に口が閉じるので、開閉頻度の高い小物入れに向いています。
市販のバネ金具を通せば簡単に作れるので、初心者さんやたくさん作るバザーの手作り品などにも向いています。
バネ口金(くちがね)について・長さに注意
写真のような金属部品を使います。手芸店でも、最近は100円ショップでも安く手に入ります。
バネ口金は写真のように両端が蝶番(ちょうつがい)で留まっている構造になっています。
片側は完全に蝶番がくっついていますが、反対側はボルトや金具を上から差し込み後でとめるよう、まだ閉じて居ない状態で売られています。
袋にする生地を黒いバネ部分に通してから、自分で反対側の口を工具で閉じて完成させます。
今回は12cmの口金を使用しましたが、蝶番部分(約0.5cm)を含めての長さが12cmになっているので注意が必要です。
実際の口が開く長さ・袋にする部分の生地が最低限必要な横の長さは11cmとなり、袋の中にしまえるものはさらに小さくなります。
あらかじめバネポーチに入れたいもの・使い道が決まっている場合は、ゆとりをもった大きさで設計しましょう。
材料
・表地 縦23cm×横13cm 綿プリント生地 ピンクの植物柄
・裏地 縦23cm×横13cm サテン生地 ボルドー無地
・12cmバネ口金 (巾着ポーチにする場合は35cmのひも2本)
今回使ったのは、表は肌触りのいいリバティタナローンの植物柄です。25cmカットクロスで作れます。
裏はつるつるのサテン生地。中に入れたものが引っかかりにくいので個人的に好きです。
型紙
PDF実物大型紙のダウンロードはこちら↓
soreiro-sewing 12cmbanemakeupbag
プリンターの印刷設定は「拡大/縮小」を「実際のサイズで印刷」にしてご利用ください。
作り方
生地に型紙を写す
表地と裏地、両方の生地の裏から型紙を写します。表になるピンクの植物柄は、水で消えるマーカーを使っています。裏になるボルドーのほうは白いチャコペンシルを使用しています。
写真で見やすければなんでもいいのですが、マーカーはうっかり生地の表側にもしみてしまってちょっと恥ずかしいです・笑。
上下がはっきり決まっている生地を使う場合は、中央の点線部分で生地を切り替えて作ってください。
タグやレースで飾り付けをしたい場合は、この時点で生地に縫い付けておくと作業がしやすいです。
2枚合わせて縫う
まず2枚合わせて上下を縫います。表になるほう(きれいに見えるほう・型紙の線を書いていないほう)をそれぞれ内側に合わせて、口の部分を両方直線で縫います。
サテン生地の端はほつれやすいですが、縫ってしまえば縫い代は全部内側になるつくりなので、この時点では気にしなくて大丈夫です。
縫い終わったら、点線の部分が山折りになるようにずらし、アイロンをかけて平らにします。
写真の左半分が表、右半分が裏になります。
袋の両脇を縫います。口金を取り付ける部分の布(口部分から左右に2cmのところ)は縫わずに開けたままで、ここが生地を裏から表にひっくり返す返し口になります。
もし厚手の生地を使ってひっくり返しづらいときは、写真右側のように裏地側の脇の中央を3~4cm開けて縫い、ここに返し口を別に作るといいです。
ひっくり返す
返し口から生地を引っ張り出します。表に返してアイロンをかけたところです。
裏地になるほうを、表地の袋の中にごそごそ入れてアイロンをかけます。だいたい形になってきたのが分かるでしょうか。
口金を通すところをつくる
こまめなアイロンがけは、縫いやすく完成度が上がるので重要です。
ここで、青い線の上、口から2cm離たところをぐるっと一周縫って口金が入るところを作ります。
ミシンを使う場合は、他の生地をよけながら、一緒に縫ってしまわないように注意です。
ぐるっと一周縫い終わりました。これで袋部分は完成です!
バネ口金(くちがね)の付け方
口金を開いて、それぞれ前側の穴と後ろ側の穴に通していきます。
両方に通したら、前後の蝶番を合わせて、上から金属で固定します。
蝶番を閉める時は生地をくしゅくしゅに縮め、金具を引っ張り出すとやりやすかったです。
金具を上から通したら、しっかり閉めるのにちょっと力がいります。
ペンチやヤットコではめます。金具が傷付くのが心配なかたは、柔らかい布(あて布)を工具に挟んで使ってみてください。
完成
完成です。お揃いの生地でポケットティッシュケースも作りました。
ポケットティッシュケースの作り方はこちらです↓
【無料型紙】裏地あり・リバーシブルも可能!ポケットティッシュケース基本の作り方
巾着にもアレンジできる!
同じ型紙と作り方で、巾着ポーチも作れます。バネ口金を通すところに紐を通せばいいだけです。
写真にあるように、2本の紐を互い違いになるような向きで通します。
35cmの2本のひもは、今回はリボンを使用しました。
通した紐を結べば完成です。
両方から紐を引っ張ると口が絞れます。
皆様の手作りの参考になれば幸いです!
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